B)     ROTAX MOJO MAX CHALLENGE
GRAND FINAL

 Sporting Regulations 2017
Ver2016.12.12

1. 前文
BRP-ROTAX GmbH&Co.KG Welser Strasse 32, 4623 Gunskirchen, Austria とその公認代理店は、ROTAX MOJO MAX Challenge Grand Final(RMCGF)と各国のROTAX MOJO MAX Challenge(RMC)を組織します。

“ROTAX MOJO MAX Challenge“、”ROTAX MOJO MAX EURO Challenge”、”ROTAX MOJO MAX ASIA Challenge”、”ROTAX MOJO MAX Challenge Grand Final”は、BRP-ROTAX GmbH&Co.KG(ROTAX)にその所有権があります。

スポーツレギュレーションには以下の章があります。

A章 ROTAX MOJO MAX CHALLENGE (RMC)
ROTAX MOJO MAX Challengeプログラムのコンセプト、RMCGFの予選を兼ねた各国のRMCレースのレギュレーションについて記載してあります。

B章 ROTAX MOJO MAX GRAND FINAL (RMCGF)
グランドファイナルでのスポーツレギュレーションが記載してあります。



2. レギュレーション
様々な論争が発生した場合の判断として、最新のスポーツレギュレーション英語版をよりどころとします。
この文書の表題は、理解しやすくするためのものでスポーツレギュレーションの一部ではありません。



3. 一般的な約束
A) RMCGFに参加する全てのドライバー/エントラント/オフィシャルは、、彼ら自身/従業員/代理人の利益として International Sporting Code(FIA-CIK International Sporting Code)、Karting Technical Regulations(FIA-CIK Technical Regulation)、CIK-FIA Karting international event/Championships/Cups/Trophiesに関する一般的な条項(FIA-CIK General Prescription)、ROTAX MOJO MAX Technical Regulation/Sporting Regulationsを厳守しなければなりません。

B) RMCGFは、シリーズのSporting Regulations/Technical Regulationによって管理されます。

C) 特別な規則は、国際カレンダー上のRMCGFに関するものとして原本を添付してCIK-FIAに提出されなければなりません。 CIK-FIAの承認があった時のみ、その規則は効力を発します。

D) RMCGFの補足規則は、英語版の基本規則に整合し、他の言語に翻訳可能です。
オーガナイザーが補足規則を承認のためASNに送付した場合、大会開催中の国内の責任ある保険契約を同封しなければなりません。

E) シリーズを構成する正当な関連企業名/組織名/商標は、ROTAXによって独占的に管理されます。 ROTAXとの契約に記載がなければ、オーガナイザー/オーガナイザーのグループは、商業団体/企業から直接/間接的にスポンサー/金銭的補助をシリーズが受けていると言ったことを記載したり/信じ込ませたりしてはなりません。

F) ROTAXのみが、これらのSporting Regulations/Technical Regulationを抑止する権利を与えられています。

許可されていないものは、全て禁止です。



4. 一般的な条項
A) 全ての人が、Code/Technical Regulation/Sporting Regulationsの条項を遵守するようにすることはエントラントの責務です。 もしエントラントがイベントについて説明することができなければ、書面でその代理人を指名しなければなりません。 イベントのいかなる時点においても、カートを委託されている人はエントラントと共同で義務を負い、また責務を遵守しなければなりません。

B) エントラントは、イベント終了までカートが安全で調和のとれた状態を保つことを請け負わなければなりません。

C) 車検時のカートの提示は絶対的に従わなければなりません。

D) エントラント/ドライバー/アシスタント/ゲストはいかなる時も配布されたクレデンシャルを身につけていなければなりません。

E) RMC/IRMCの年齢制限を満たした全てのドライバーがRMCGFに選出される資格があります。 重量制限に関しては別項記載。

F) RMCGFは単独イベントとして開催されます。

G) RMCGFは国際制限付き格式です。

H) 車検をパスするカートが12台より少ない場合はそのクラスはキャンセルとなる可能性があります。 判断がつきかねる場合はROTAXが可能な解決策を検討します。



5. 格付と章典
A) RMCGFの格付けは最終決勝戦です。

B) 各クラス上位3人にトロフィーが授与されます。

C) 決勝ヒートを勝利したドライバーはチャンピオンシップの勝者として表彰されます。



6. オフィシャル
下記のオフィシャルは主催国のASNより指名され、その名前はSupplementary Regulationに記載されます。
-3人の国際審査員(そのうちの1人は審査委員長となります)
-車検長
-コース長
-副コース長
-秘書官
-医療長と第2ドクター
-計時長

コース長/車検長/計時長/審査員は、Sporting Checksが開始する少なくとも1時間前には、イベント会場にいなければなりません。
コース長は、コントロールタワー/コースにいていつでもカートがコースを走行できるよう全てのマーシャルポストと連絡が取れなければなりません。 審査委員長/コース長/車検長は、常に無線連絡できなければなりません。



7. 出場申請
A) RMCGF出場申請者は、国際エントラントライセンスを保持し、CIK-FIA加盟ASN発行の出場証明書を持っていなければなりません。

B) RMCGFへ選抜され出場がROTAXより告げられた後、ROTAXより配布されるエントリーフォームを用いROTAXディストリビューターによって提出されなければなりません。
RMCGFでは、エントリー料は必要ありません。

C) 全ての参加者は、オーガナイザー/ROTAXから配布されるカートリスト/ドライバー受諾書/レースナンバーをRMCGF開催初日の少なくとも2週間前までに確認/検討しなければなりません。

C
) 申請書は、ドライバー名の記載と同時に、参加する本人と一緒に参加するもの全員の利益と敬意を示すため、法典/一般規則/補則/Technical Regulation/Sporting Regulationsを熟読し理解していることの確認を求めています。

D) RMCGFの出場者は、”A) RMC Sporting Regulations”の年齢規定に適合していなければなりません。




8. ドライバーの選定
A) RMCGFのエントリー数は、JuniorMAX、SeniorMAX、DD2、DD2 Masters 各クラス最大72名です。
割り当てられるRMCGFシート数は、ROTAXによる選考基準によって決定されます。
各ディストリビューターが、割り当てられたシートを割り振りします。 割当シート数は、年毎に更新されます。
ROTAXは、独自の選考基準でワイルドカードやドライバーパッケージをドライバーに与える用意があります。

B) RMCGFに参加するドライバーは、CIK-FIA加盟のASN発行の最低でも国際Cライセンス及び国際エントラントライセンスを持っていなくてはなりません。 ドライバーが未成年の場合、自身がエントラントとなることはできません(FIA-CIK General Prescriptions)。 FIA-CIK International Sporting Codeにおいて、国際レースに出場しようとする全てのエントラントとドライバーは、自身の所属する国のASNよりのみ許可を受けることができます。 この許可は、各国のASNよりその国の書面で付与されます。

C) RMCGFは、ROTAXにより招待される国際制限付きイベントです(FIA-CIK International Sporting Code)。
RMCGFの出場選手のカート/エンジン/タイヤ/燃料/エントリー料は、Sporting Regulations/ROTAX MOJO MAX Challenge Technical RegulationにのっとってRMCレースが開催される限り、ROTAXとそのディストリビューターによって補助されます。

D) 選抜と登録は”A) RMC Sporting Regulations”に沿って行われます。

E) ROTAXは、追加ドライバーをRMCGFに参加しようとする国へ割り当てる準備があります。




9. カートと機器の選定
A) RMCGFでは、それぞれのクラスのROTAX MAXエンジンが搭載され、ROTAX MOJO MAX Technical Regulationに適合するカートが用意されます。

B) JuniorMAX/SeniorMAX/DD2/DD2-MastersのRMCGF参加ドライバーは、それぞれのクラスでROTAXから無料で供給されたエンジンを載せた1つのブランドのカートで走ります。
ROTAXは、RMCGFにもっともよい条件でカートを提供してもらうよう、いくつかのシャーシ製造者に働きかけます。

C) RMCGFにおいてそれぞれのドライバーは、以下の機材に関して車検を受ける権利を与えられます
シャーシの数: ドライバーは、ROTAXから提供されたシャーシ1台のみ車検を受けることができます。 車検でチェックされたシャーシにダメージが発生した場合、車検官によって時間内に修理不能と判断されれば、レースを続けるため、1つの替わりのシャーシを車検に届け出ることになります。
エンジンの数: ドライバーは、ROTAXから封印され提供されたエンジンを1つ車検に提出することができます。

D) 機器の交換: ドライバー間でのエンジン/シャーシ/シャーシ+エンジン/タイヤの交換は禁止です。




10. タイヤの制限と配布
A) ROTAX MOJO MAX Challenge Technical Regulationに規定されているMOJO(スリックタイヤとして
D1、D2、D3、レインタイヤとしてW3)が、RMCGFの独占的なタイヤとなります。

B) RMCGFにおいてqualifing Practice、Pre Final、Finalの間タイヤは、レースオーガナイザーによって"Servicing Park"に保管されます。

C) ROTAXは、以下のように全てのドライバーに無料で配布します。
-MOJO
D1、D2、D3タイヤ(カテゴリーによる)1セット Free Practice、Non-qualifing Practice用
-MOJO
D1、D2、D3タイヤ(カテゴリーによる)1セット qualifing Practice、Second Chance Heat、PreFina Heats、Final用
2セット以上のMOJO
W3タイヤが必要な場合は、"Servicing Park"にて無料で配布され、必要な組付け時間も与えられます。
全てのタイヤ(
Free Practice、Non-qualifing Practice用として配布されたMOJO D1/D2/D3タイヤ以外)は、ドライバーに配布される前にゼッケン番号とバーコード番号が記録されます。
"Servicing Park"から配布されたタイヤ以外のものは、いかなる時も使用は許されません。




11. 燃料の配布
A) RMCGFイベントの期間中、"Servicing Park"から持ち出された混合ガソリンのみが、公式に使用可能です。
混合ガソリンは、ROTAXより無料で配布されます。

B) 全ての燃料タンクは、汚れもなく空で、こぼれたりしないよう全ての穴がふさがれた状態で"Servicing Park"に持ち込まれます。
燃料タンクは、CIK-FIA公認の化学合成2ストロークオイル(ブランド/銘柄は、"Technical regulation"参照)の混合ガソリンが入れられます。
それぞれのタンクには、燃料係が入れるときにチェックできる明確なマーキングを付けていなければなりません。
再マーキングは、許されます、タンクにマーキングがない場合は、いっぱいまで入れられます。
燃料を取り除くことは禁止されます。
全てのNon-qualifing Practice/Warm-up/Qualifing Practice/Qualifing heats/Second Chance heats/Final phase後、
タンクは、"Servicing Park"に留まっていなければなりません。




12. ゼッケン
ゼッケンは、FIA-CIK Technical Regulation の規定に従います。




13. Sporting Checkと車検
A) Supplementary Regulationによって定められた日時と場所において、最初の車検とSporting Checkの間、それぞれのドライバー/エントラントは、全ての必要書類と情報をそろえていなくてはなりません。

B) スチュワードにより特別な事情により出席できないと認められない限り、時間を守れなかったドライバーとエントラントは、イベントへの参加を許可されません。

C) カートの責を負うエントラント/ドライバー/その他の人は、開催国ASNによって事前に承認されていない書類や免責書類にサインすることは必須ではありません。

D) コース長や医療長は、イベント中のいかなる時もドライバーに医療チェックを受けさせることができます。

E) 車検官によってチェックされていないカートは、イベントに参加することはできない。

F) イベント中いかなる時も、車検官は、
-カートの適正性とドライバーの装備をチェックできる。
-エントラントにカートを分解させてルールに適合しているかを確認することができる。
-エントラントに必要と思われるパーツやサンプルを提出させて確認することができる。

G) 車検後、安全に影響があったり、適正でなかったり、アクシデントにより、変更や取外しが行われたカートは、再車検を受けなければなりません。

H) コース長は、アクシデントに巻き込まれたカートを止めてチェックする事が出来ます。

I) 車検とチェックは、適切な定められたオフィシャルによって行われます。 このオフィシャルは、"Servicing Park"/"Parc Ferme"での執り行いの権限を持ち、単独でエントラントに指示を与える権限を委任されています。

J) 審査委員は、全てのカートに関する車検官の調査結果を公表し、エントラントの要求があればその結果を掲示します。 これらの評決は、燃料検査を除いて図面/数値等は、含まれません。

K) 車検にゆだねられたカートは、絶対的に適合しているか考察されます。

L) Sporting Checkにおいて、それぞれのエントラントは、それぞれのドライバーに対する"Technical Passport"を受け取ります。 全ての装備品に関するその他全ての詳細は、車検が行われる前にこの書式に記入されなければなりません。 不完全な"Technil Passport"は、拒否されます。

M) ゼッケンと可能な広告類は、車検を受ける時に、カートに貼付けられていなくてはなりません。

N) ドライバーは、車検で特定された後、その装備品を変更することは許されません。

O) イベントにおいて、イベントオーガナイザー/事務長は、全てのライセンスを管理します。




14. ブリーフィング
A) 定義: エントラント/ドライバー ブリーフィングは、イベントに参加する全てのエントラント/ドライバーに対してのコース長によるミーティングです。

B) ブリーフィングの目的: イベント主催者が重要視するSupplementary Regulationの要点をエントラント/ドライバーに気づかせること、一般的な事とサーキットにおいての安全を気づかせること、規則をかいつまんで明らかにすることです。

C) ブリーフィングの時間は、イベントプラグラムに記載されています。
その時間は、ブリーフィングの開始時刻でその時間には入り口のドアが閉められブリーフィングへの参加が出来なくなります。
ミーティングは、Qualifing Practice又はQualifying Heatsの前に行われます。
必要とあれば、追加のミーティングが開催されます。

D) エントラント/ドライバー全員の参加は、命令であり、無視することで制裁があったりイベントからの除外があったりします。
2つの出席簿にサインしなければなりません、1つはドライバーもう一方は、エントラントです、電子的な出席確認の場合も有ります。

E) ブリーフィングを欠席したエントラント/ドライバーは、レースを続ける為には、開催ASNに
Euro100以上を支払わなければなりません。




15. 安全について
A) ドライバーがレース進行方向と反対方向にドライブすることは、カートを危険地域から排除するためやむを得ない場合を除いて完全に禁止です。

B) Non-qualifing Practice/Qualifing Practice/Qualifying Heats/決勝ヒート中、ドライバーは、コースのみを走行でき、サーキットで運転する規則を常に尊重しなければなりません。

C) Non-qualifing Practice/Qualifing Practice/Qualifying Heats/決勝ヒート中、止まったカートは、できるだけ速やかに危険ではない場所/他のドライバーを妨害しない場所に移動しなければなりません。もしドライバーが、運転して危険な位置からカートを排除することができなければ、彼を助けるのがマーシャルの義務です、しかしながら、カートがその助けを受けて再スタートできた場合、Qualifing Practice/レースの順位からは、助けを受けたと言うことで除外されます。
医療的/安全上を除いてドライバーは、Non-qualifing Practice/Qualifing Practice/Qualifying Heats/決勝ヒートが終わるまでカートのそばにとどまっていなくてはなりません。
練習走行の場合、2つの組みがインターバルを取って走行します、最初の組みでサーキット上で止まったカートは、インターバルの間に"Servicing Park"に帰ってこなければなりません、そして、次回の走行に参加することができるでしょう。

D) 工具を使用した修理は、"Repairs Area"外では禁止です。
工具やスペアパーツをカートに取り付けることは禁止です。
ドライバーは、Supplementary Regulation/ブリーフィングで決められた"Repairs Area"内でのみ助けを受けることができます。

E) 規則書/法典で急遽定義されない限り、"Repairs Area"以外でドライバー以外が止まったカートにさわってはなりません。

F) 練習中/練習後/フィニッシュ後、コース長によってコースがクローズされたとき、"Servicing Park"/"Parc Ferme"に動いているか停まっているかは関係なく全てのカートが戻るまで、走行しているドライバーと関係するマーシャルを除いて誰もコース内に入ることはできません。

G) Qualifing Practice/Qualifying Heats/決勝ヒート中、"Repairs Area"から再スタートする場合を除いて、カートはドライバー自身によってのみ再スタートさせることが出来ます。
走行中、自分自身で"Repairs Area"に達しそこでの助けを除いて、ドライバーは他者の助けを受けることはできません。

H) 練習走行中とフォーメーションラップ中に速度制限が、ピットレーン、"Repairs Area"において課せられます。
この制限速度を破ったドライバーは、規則書か法典に記載されているペナルティを課せられます。

I) Practice/Qualifying Heats/決勝ヒート中にドライバーがメカニカルトラブルに見舞われた場合、安全上の理由から速やかにコースから撤退しなければなりません。

J) ドライバーがアクシデントに巻き込まれた場合、審査員の同意を得ずにサーキットを離れてはなりません。

K) マーシャルの指示がない限りドライバーは、"Repairs Area"から出て行ってはなりません。

L) オフィシャルの指示は、法典に記載されている方法でドライバーに伝えられます。
エントラントは、如何なる時もこれに似たような旗等を使用してはなりません。

M) コースから離れよう/"Servicing Park"に戻ろう/"Repairs Area"に止まろうとするドライバーは、安全にそうする意志を適した時に表さなければなりません。

N) 走行中、Technical Regulationに違反したドライバーは、最終ラップを除いてコース長の指示で"Repairs Area"に止まらなければなりません、コースに戻る前に違反を修正しなければなりません。

O) Non-qualifing Practice/Qualifing Practice/Qualifying Heats/決勝ヒートを走行するとき、ドライバーは、FIA-CIK Technical Regulation に規定される全ての装備を身につけていなくてはなりません。

P) パドック内では、原動機付きのバイク/スクーター等の乗り物の使用を禁じます。

Q) オーガナイザーは、Non-qualifing Practiceの始まりからイベントの終わりまで International Karting Regulation Appendix2に規定された安全装備をコース上に配置することを保証します。

R) "Wet Race"(コース長によってパネルで指示される状況)の場合、タイヤの選択はドライバーの判断から乖離されます、ドライバーが間違ったタイヤを使用している、遅すぎて他のドライバーを危険にさらしているとコース長が判断すれば、黒旗を提示する用意があります。




16. コース上のカートの数
A) 決勝ヒートでは34台、Qualifing Practice/Qualifying Heatsでは36台、Non-qualifing Practiceでは51台がコース上を走行することが許されます。




17. カートサーキットにおけるドライビングに関する行動規範

シグナルの遵守:
FIA-CIK General Prescription と FIA-CIK Circuit Regulation中の説明は、ドライビングに関する行動規範の一部です。
全てのドライバーは、それらを完全に熟知していなければなりません。


追い越し:
A) レース中、単独走行している場合は、コース幅全てを使用して走行できます。 しかしながら、明らかに速いカートから追いつかれた場合、すでにその速いカートが横に来ているのに追い越しを妨げるように片方からから反対側へ動いたり、横に動いたりすることは禁止です。 追い越しが出来るよう進路を譲らなければなりません。

B) 周回遅れ/周回遅れになろうとするドライバーが、追い越されることに気がついていない場合、マーシャルは、青旗を示し、他のドライバーが追い越したいということを伝えます。
青旗に気がつかないドライバーは、審査員からペナルティを与えられます。
作為的又は、度重なる妨害をした者は、レースから除外されます

C) 入口及び出口を含み、カーブでは、コース内に限りでドライバーの望むように走行できます、追い越しは、状況によりますが、右又は左から行われます。 しかしながら、進路の危険な又は早急な変更、1回以上の進路変更、カートを被せるような内側や外側への進路変更、その他の危険な進路変更により他のドライバーの妨げになることは、厳重に禁止され、妨害の度合いによっては、罰金からレース除外の間のペナルティを与えられます。 度重なる危険な行為は、故意でない場合でもレースからの除外となります。

D) 一人又は複数のドライバーによって起こされる妨害行為は、故意であるかないかを問わず禁止されます。 数台のカートがファンサービス等で並んでいつまでも走行することは、他のカートが追い越しを試みていないときのみ認められます。 さもなければ、青旗を振られることになります。

E) 青旗を気づかないふりをするという行為のペナルティは、コースの一部をふさいでいたり、作為的な妨害という場合、ドライバーに罰金からレース除外の間のペナルティを与えられます。 同じペナルティは、他のドライバーの追い越しを妨げるようにコースの一方から他方に斜行したドライバーにも与えられます。

F) 重大な間違いの繰り返しやカートをコントロールする能力が欠けている(コースアウトしたりすること)ことで、レース除外される可能性があります。

G) レースコースは、レース中、ドライバーによってのみ使用されます。

H) レース中、減速中のラップを含んでの接触/衝突に関して、他のドライバーを押したドライバーにその責が課せられます。


レース中の停車:
A) レースからリタイアするドライバーは、出来るだけ出口に近い安全な場所で適切な時にその意思表示を行わなければなりません。

B) 不本意であろうが無かろうがドライバーはコース外の安全でレースの進行に支障の無い場所に出来るだけ早く移動させなければなりません。 ドライバーが、危険な箇所からカートを移動できない場合は、マーシャルや他のオフィシャルがそれを手伝う義務があります。

C) いかなる補充もコース上で行うことは禁止されます、行った場合は、即刻レース除外となります。

D) 該当ドライバーと例外的にオフィシャルを除き、誰も停止したカートに触ることは出来ません、レース除外の対象となります。

E) カートをコース上で押したり、押してフィニッシュラインを通過することは許されません、即刻レース除外となります。

F) ドライバーによってコース上に一時的に放置されたカートは、レースを放棄したと見なされます、レース中断中にドライバーが一時的に離れた場合は、放置されたとは見なされません。


ピット(又は、Repairs Area 又は Servicing Parks)への入口
A) "deceleration zone(減速区間)"と呼ばれる区間は、ピットエリアの一部です。

B) 練習走行/レース中、"deceleration zone"を通過した時のみピットやRepair Areaに行くことが許されます。 このルールを破った場合には、レースからの除外となるでしょう。

C) ドライバーがコースから出るとき、ピット/Servicing Park/Repairs Areaに入るときは、適切なタイミングでその意志を表し、それが安全か確認しなければなりません。

D) 緊急な場合(審査員からの指示がある場合等)以外で"deceleration zone"とコースをいかなる方向からも横切ることは、禁止されます。

E) 緊急な場合(審査員からの指示がある場合等)以外でコース上のピット出口とペイントしてある区間、ピットから出る為に区切られているRepair Areaの区間、コースからRepair Areaに入ってくる区間では、斜行は禁止されます。


イベントの進行:
イベントは、最低 Non-qualifing Practice/Qualifing Practice/Qualifying Heats/
セカンドチャンスヒート/Prefinal Heats/決勝ヒートからなっています。

A) Non-qualifing Practice:
イベントのタイムスケジュールは、Non-qualifing Practiceをそれぞれのクラスで行わなければなりません。
各クラスのドライバーが、Sporting Check/車検を受ける時間も確保されなければなりません。
ドライバーは、奇数偶数の2つのグループに分けられます。
セッションは、30分交代となります。
トランスポンダーの使用は、Non-qualifing Practiceの開始から義務づけられています。

B) Qualifing Practice:
車検を通過したドライバーは、同数の(可能であれば)グループに分けられます。
最大15分間のセッションがそれぞれに割り振られます。
それぞれのグループは、最大36のドライバーのグループで構成されます。
それぞれのセッション中、ドライバーは望んだときにスタート出来ます。
どんな事情があろうとも、スタートエリアの出口のラインを通過したドライバーは、スタートしたと見なされ、ラップタイムの計測が開始されます。
全てのラップが計測されます。
二つのセッションの最速タイムが記録されます。
同タイムである場合は、セカンドタイムによって判断されます、さらに同タイムである場合は、同じようにさかのぼって決定します。
Qualifing Practiceの順位付けは、以下のようにして決定されます。

- もしそれが1グループだけである場合: グリッドは、タイム順で決定されます。

- 2つのグループで遅いグループの最速タイムが速いグループのそれよりも101%以上でない場合: 順位付けは、全てのドライバーのタイム順とします。

- 2つのグループで遅いグループの最速タイムが速いグループのそれよりも101%以上の場合: 1番は、速い方のグループの最速タイム(全体の最速タイム)の者、2番目は、遅い方のグループの最速タイムの者、3番目は、速い方のグループの2番目のタイムの者、4番目は、遅いグループの2番目のタイムの者、5番目は、速いグループの3番目のタイムの者、以下同様に決定されます。

- もし3つ以上のグループの場合は、同じような手順で決定されます。

もし、ノータイムのドライバーがいれば、その者は、グリッドの最後尾からのスタートとなります。
もし同じ状況のドライバーが複数いる場合、スタート順は、くじ引きで決められます。
スタートエリアの出口のラインを越えてメカニックがドライバーを補助することはできません。
ドライバーが、"Repairs Area"や"Servicing Park"に止まった時点で計測終了です。 再スタートすることはできません。

C) Qualifying heats:
ケースA: 36台又はそれ以下-3回のQualifying Heatsは、全員で行います。 3回のヒートのスタート位置は、Qualifing Practiceの順位によって決定されます。

ケースB: 37台から72台-Qualifing Practice後、ドライバーは、Qualifying Heats用のグループに分けられます。 1つのグループの最大人数は、18です。 それぞれのグループは、その他のグループと対戦します。

- たとえば、4グループに分けられた場合、Qualifing Practiceで最速のドライバーはグループA、2番目はグループB、3番目はグループC、4番目はグループD、5番目はグループA、6番目はグループB、7番目はグループC、8番目はグループD、と振り分けていきます。

- 上記のように4つに分けられたグループは、それぞれ対戦します、たとえば、A対B、A対C、A対D、B対C、B対D、C対Dとなり全部で6ヒートとなります。 それぞれのQualifying Heatsは、年齢によって(Junior/Senior)10〜15kmの距離を走ります。

- Qualifying Heatsのポイントは、以下のように規定されます、1番/0ポイント、2番/2ポイント、3番/3ポイント、というようにこれ以下1つポジションが落ちると1ポイント加算されていきます。 もしQualifying Heatsをスタートできなかった場合は、A対Bに出走するドライバーの数+1のポイントを受けとります。
もしドライバーが、黒旗やレース排除を受けた場合、A対Bに出走するドライバーの数+2のポイントを受けとります。

- 全ての周を完走しなかったドライバーは、Qualifying Heatsをフィニッシュしなかったとしても、周回したラップ数によって順位付けされます。

- Qualifying Heats後、上位28名のドライバーは、予選通過となります、もし同ポイントのドライバーが2名以上いた場合、その順位判断は、Qualifing Practiceの順位とします。 もしドライバーが、5グループ以上に分けられている場合は、上位34台が予選通過となります。

- Qualifying Heats後、上位72名のドライバーが、プレファイナルヒートに進むことが出来ます、奇数順位のドライバーはプレファイナルAグループ、偶数順位のドライバーはプレファイナルBグループとなります。


D) セカンドチャンスヒート:
- 予選不通過者の上位34名によって、10〜15km(年齢による Junior/Senior)のセカンドチャンスヒートを行います。
- スタート順位は、Qualifying Heatsでのポイントによって決定します。
- 上位6名が、予選通過となります。


D) PreFinal Heats: それぞれのグループで各36人のドライバーがQualifyingHeatsと同様にレースを行います。 スタート順はQualifying Heatsの総合点を元に確定します。 もし同ポイントのドライバーがいればQualifying Practiceの順位を元に決定します。

E) ファイナルフェーズ:
34名のドライバーは、以下の手順(プレファイナルとファイナル)でPre Final/Finalを戦います。

Final: スタート順は、プレファイナルの結果の順とします。
スタートシグナルからチェッカーフラッグまでのプレファイナル/ファイナルの距離は、規定された距離に達する最小ラップとします、規定された距離は、Juniorクラス プレファイナル15km、ファイナル 25km、 その他のクラスでは、プレファイナル 20km、ファイナル 30kmです。 これらの距離に達した最初のカートがフィニッシュラインを通過するときチェッカーフラッグが振られます。 このラインは、コースを横断する1本のラインで引かれています。 イベントの最終順位は、ファイナルの順位とします。


E) ファイナルフェーズ:
34名のドライバーのみ決勝に進むことが出来ます、スタート順は、Qualifying HeatsとPreFinal Heatsの総合ポイントで決定されます。 もし同ポイントのドライバーがいればQualifying Practiceの順位を元に決定します。 PreFinal Heatsを出走できなかったりレース除外になったドライバーは、Final Heatを走ることは出来ません。 Final Heatのレース距離(スタートフラッグからチェッカーフラッグまでの距離)は、Juniorクラスは25km、その他のクラスは30kmに達する最小周回となります。 チェッカーフラッグはトップのドライバーが規定距離を超えた周回のフィニッシュラインを越えたときに振られます。 フィニッシュラインは、コースを横切る1本のラインです。 大会の最終順位は、Final Heatの順位となります。


F) ファイナルフェーズにおいて、レースリーダーにおいて追い越されるドライバーには、青旗と赤クロス旗が当該ドライバーのゼッケン番号と一緒に振られます。 当該ドライバーは、"Parc Ferme"の計量場所に戻らなければならず、その周回数によって順位付けが行われます。


スターティンググリッド(プレグリッド、クオリファイヒート、プレファイナル、ファイナル)
FIA-CIK International Sporting Code, FIA-CIK General Prescriptions

A) 最後のQualifing Practice後、予選通過ドライバー名とスターティンググリッドが公式に発表されます。

B) 発表されたドライバーのみが、Qualifying Heats/PreFinal Heats/ファイナルフェーズを出走することができます。

C) どのような理由にもかかわらず、それが正当な理由であろうとも、カートがスタート出来ない場合、エントラントは、"Assembly Area"を管理するオフィシャルがその事をできるだけ早くコース長に連絡できるようにそれを伝えなければなりません。

D) グリッドは、2列で形成されます。 各ヒートにおいてQualifying Practiceにおける最速タイムのドライバーによってグリッドが決定されます。 複数のドライバーが同タイムの場合は、2番目のタイムによってその選択権を決定します。

E) それぞれのグリッドでポールポジションのドライバーは、"Assembly Area"に入ったらすぐにコース長にポールポジションの位置を右側か左側か報告します。 この選択は最前列だけでその後方に関しては選択の余地はありません。 これを忘れた場合、それぞれのグリッドでのポールポジションのドライバーは、前年のポールポジションと同じ位置からスタートすることになります、新しいサーキットの場合は、CIK-FIAによって指示された位置又は、イベントのSupplementary Regulationによって決められているグリッドポジションでスタートすることになります。

F) サービスパークからアセンブリーエリアへの移動は、公式計時の時刻で閉めきられます。 コース長から例外的な状況であると裁定されたもの以外、時間になってもプレグリッドついていないカートは、その後の手順に進むことは出来ません。 カートがプレグリッドについたと言うことはレースが出来る状態でなければなりません、タイヤ圧調整以外のプレグリット上でのいかなる作業、調整は厳重に禁止されます、タイヤ圧調整は、ドライバー又はそのメカニックの工具を使い、ドライバー又はそのメカニックによって行なわれなければなりません、3minutesのボードが出され、警告音が発せられた時点でタイヤ圧調整はやめなければなりません、この時点で、メカニックは、アセンブリーエリアから即座に退去しなければなりません。

G) コース長から例外的な状況であると裁定されたもの以外、アセンブリーエリアに移動したカートをサービスパークに戻すことは出来ません。 2セット目のタイヤをアセンブリーエリアに持ち込むことは禁止されています。
アセンブリーエリアの定義:
 -コースとサービスパークの始まりの間(フォーメーションラップに入る前にカートを整列させる場所)
 -そのエリアのスタートラインまで
 -使用する場合は、スタートライン上まで

H) タイムスケジュール上のレースのスタート3分前より以前にメカニックは、アセンブリーエリアから退去しなければなりません。 グリーンフラッグ/ライトが表示された後、ドライバーがアセンブリーエリアからスタートできなく、メカニックの助けが必要な場合は、マーシャルの許可を得た上でアセンブリーエリアを離れることが許されます、その後ドライバーは、フォーメーションの最後方からスタートすることになります、当初のフォーメーションラップ数が尊重されます。 この行程を尊重しないドライバーには、猶予時間は与えられません。

I) 制限時間内にプレグリッドにいるドライバーとカートが、スタートするものとして考慮されます。

J) タイムクオリフィケーション:タイムクオリフィケーション中の”30 second”のサイン後、ドライバーが助けが必要な場合、2つのベストラップは、無効とされます。


スタートグリッド手順
 通常の状況では、以下にしたがった手順により、カートは、コース上のグリッドにつかなければなりません。

A) 公式スケジュールに従い、時間までにサービスパークからアセンブリーエリアへ移動しなければなりません。 コース長から例外的な状況であると裁定されたもの以外、時間になってもプレグリッドついていないカートは、その後の手順に進むことは出来ません。 プレグリッドについたカート(カートトローリー上)は、レースが出来る状態でなければなりません;タイヤ圧調整以外のプレグリット上でのいかなる作業、調整は厳重に禁止されます、タイヤ圧調整はドライバー又はそのメカニックのタイヤゲージを使いドライバー又はそのメカニックによって行なわれなければなりません。

B) サービスパークからアセンブリーエリアへのゲートが一旦閉じられると、
カートが載ったトローリーをAメカニックと押してアセンブリーエリア内のレースのスタート位置へ進まなければなりません。 この時点から、カートはレースが出来る状態でなければなりません;タイヤ圧調整以外のプレグリット上でのいかなる作業、調整は厳重に禁止されます、タイヤ圧調整は、ドライバー又はそのメカニックの工具を使い、ドライバー又はそのメカニックによって行なわれなければなりません、3minutesのボードが出され、警告音が発せられた時点でタイヤ圧調整はやめなければなりません、この時点で、メカニックは、アセンブリーエリアから即座に退去しなければなりません。

C) "3 minutes"のサインが提示され、同時に"CLEAR THE TRACK"ボードが提示されたら、全てのカートは準備が出来て地面に置かれておかなければなりません。 この時、メカニックは、トローリーと一緒にグリッドから離れアセンブリーエリアから出なければなりません。 インタビュー等は、"3 minutes"のサインが提示されたら止めなければなりません。 ドライバーとオフィシャル以外は、グリッドから離れなければなりません。

D) "30-seconds"サイン/ライト: このサインの30秒後にグリット先頭でグリーンフラッグ/ライトが提示され、カートは、スタートグリッド順を保持し、CIK-FIAの一般的な規定に沿ってフォーメーションラップを始めなければなりません。

E) "30-seconds"サインの後、ドライバーが助けが必要な場合は、マーシャルにそのことを伝えなければなりません、他のカートがグリッドを離れた後、カートをアセンブリーエリアに押して行き、メカニックに助けてもらうことが出来ます。 この場合、フォーメーションラップに進むドライバーへの注意として、黄旗を持ったマーシャルが該当カートの横に立たなければなりません。
マーシャルは、フォーメーションラップが始まった後、グリッドに残っているカートをアセンブリーエリアにすぐに移動するように指示します。
メカニックに助けられて
アセンブリーエリアからスタートするドライバーは、マーシャルの指示に従いスタートしなければならず、フォーメーションの後ろにつかなければなりません、フォーメーションラップのラップ数、ドライバーの位置に関しては、関知しません。


スタート遅延
安全上の理由でコース長がスタートの遅延を考慮した場合は、以下の手順を踏みます。

A) 変更時間が提示されます。

B) その場にいないエントラント/ドライバーは、レースに介入することは出来ません

C) タイヤ交換:
-FIA-CIK Technical Regulation にしたがって、リアとフロントのトレッド幅を変えることが出来ます。
-それ以外の変更は一切禁止されます。



スタート方法
A) スタートサインは、ライトによって行われます。

B) CIK-FIA"Rolling start for karts with clutches and without gearbox"の規則に則りスタートは、ローリングスタイルで行われます.。 グリッドは、2列で形成されます。

C) スタートを示すためコース長は、保護バリアがあるコース脇から少なくとも5mの位置の壇上にいなければなりません(Circuit Regulation Part1 Article7.7.1C)。

D) 2つの2m幅の境界線がスタートラインの後方に110m以上ペイントされています、スタートラインの後方、25mの位置には黄色のラインが引かれています。 

E) コース長が緑旗を示すとそれがそのままスタートの合図となります、ドライバーはコース長の管理下に置かれ、誰からの助けも受けることはできません。 カートの作業のためコース長の指示した時にスタートできないドライバーは、コース長又は"Assembly Area"を管理するオフィシャルの許可が有った時のみ"Assembly Area"から出ることができます。

F) スタート前に1周のウォームアップラップと1周のフォーメーションラップが与えられます(計2ラップ)、 他のドライバーを追い越すことは禁止で審査員よりペナルティが与えられます(10秒又は、当該ヒート除外)。
フォーメーションラップ中に止まった場合は、隊列が通過する前に再スタートしたり試みることは許されません、隊列の最後にきた時点で再スタートできます。 前方のドライバー達に追い越されたため前方でスタートしようとした場合、黒旗が出され、当該レースから除外されます。

G) ローリング中、遅れたドライバーは、他のドライバーの妨げにならず、ブリーフィング中にコース長/レース主催者から指示があった計測用ループから赤ラインの前までに限り、自身のポジションに戻ることが可能です。

H) 他のドライバーのミスによってあるドライバーが動けなくなったと考えられた場合、コース長は、フォーメーションラップをストップさせ、元のグリッド順を基本として、動けなくなったドライバーも元の位置に戻りフォーメーションラップを再び開始させることができます。

I) コース長が、フォーメーションラップに問題が無いと判断したらすぐにスタート指示が与えられます。

J) ドライバーは、フォーメーションラップの最終ラップで2列に隊列をくみ低速でスタートラインを目指します。 アプローチ段階で赤シグナルが点灯します。 赤シグナルが消灯するまで、全てのカートはアクセルを踏み込んではなりません。 スタートシグナルが与えられるまで各自のポジションをキープしなければなりません。 コース長は、フォーメーションに満足したら赤ライトを消灯してスタートを指示します。 フォーメーションに満足していない場合は、オレンジシグナルを点灯させ、もう1周フォーメーションラップが追加されます。 フォーメーションラップ中にエンジンがストップした場合、該当するオフィシャルかメカニックが隊列が通過したらすぐに再スタートさせます。 この場合、隊列の最後方に復帰することが出来、元の自身のポジションに戻ることは出来ません。 カートが再スタートできない場合は、コースから排除し安全な場所に移動しなければなりません。 止まっていないのに規定のポジションより後ろにいる場合は、スタートまで後方にとどまって規定のポジションに戻ってはいけません。

K) ミススタートの繰り返しやフォーメーションラップ中の出来事により、コース長は、赤旗を出すことでスタート手順をストップさせ、FIA-CIK General Prescription に照らし合わせ問題を起こしたドライバーにペナルティを与える旨を審査員に報告します。 新たなスタート手順は、状況に応じてすぐさま又は、30分以内に開始されます。  スターティンググリッドは、以前と同じ位置となります。 スタート手順の前に、"Starting Area"/"Repair Area"にいたドライバーは全員、新しいフォーメーションラップに参加することが許されます。

L) ライトが消灯する前にジャンプスタートしたり、遅れたり、レーンを離れることは、FIA-CIK General Prescriptionに基づいてペナルティーを受けます。

M) ジャンプスタートは、スタートラインを越えた時にレーススタート時の指示された位置よりも前で起こったと定義されます。 、タイミングシステムに記録されていて、これを判断するオフィシャルタイムキーパーによってジャンプスタートが起こったとされた場合、FIA-CIK General Prescription に照らし合わせてペナルティーが与えられます。

N) スタートが開始されるとすぐに、レースは開始され今までのポジションは無関係となります、安全な場所に移動する場合を除いて他の者の補助は禁止されます。

O) 審査員達は、ビデオや電気機器を使い判断の助けとします。 審査員の判断は、事実の審査によって変わることがあります。 スタート手順についてのSporting Regulation/法典の規則をたびたび破る者は、カートやドライバーのイベントからの排除を受けることがあります。


レース中断
A) サーキットがアクシデント、天候又は、その他の事象によってレースを続けることが危険な状態である場合は、コース長は、コース上に赤旗を出すことでレース/走行を止めなければなりません。 同時に、赤旗は、この旗が配布されているマーシャルポストでも出されなければなりません。 レース/走行をストップするという決定は、コース長によってのみ決定されます(もし不在の場合は、その代理人によって)。
レース中断というサインが出された場合
 a) 練習走行中は、全てのカートは、すぐさま速度を落とし、ゆっくりと"Servicing Park"に戻り、コース上に放置された全てのカートが排除されます。

 b) Qualifying Heats中は、全てのカートは、すぐさま速度を落とし、"Servicing Park"の入り口に戻り、以下のことを考慮して下さい
  - レースの順位は、ストップのサインが出された時の最後の周の順位
  - カートやレスキュー車がコース上に入る
  - サーキットが、アクシデントによって走行不能
  - サーキット上を高速で運転できないような天候

その後の手順は、以下のレース中断サインが出される前のレースリーダーの周回数によって変わってきます。
- 計画してあったレース距離(終了ラップ数を切り上げて)の75%より少ない場合、FIA-CIK General Prescriptions に従い、レースは、再スタートされます。
- 計画してあったレース距離(終了ラップ数を切り上げて)の75%以上の場合、カートは直接、"Parc Ferme"に導かれ、レース中断サインが出されたときの、レースリーダーがラインを横切った最後の周でフィニッシュしたとみなされます。

 c) ファイナルフェーズのヒート中は、全てのカートは、すぐさま速度を落とし、"Servicing Park"の入り口に戻り、以下のことを考慮して下さい
  - レースの順位は、ストップのサインが出された時の最後の周の順位
  - レスキュー車がコース上に、入る
  - サーキットは、アクシデントによって走行不能
  - サーキット上をレーシングスピードで運転できないような天候

B) その後の手順は、以下のレース中断サインが出される前のレースリーダーの周回数によって変わってきます。
ケースA: 2ラップより少ない場合、ポイントはありません、レースが再スタート可能であれば、FIA-CIK General Prescriptions に従います。。

ケースB: 2ラップより多く、計画してあったレース距離(終了ラップ数を切り上げて)の75%より少ない場合、FIA-CIK General Prescriptions に従い、レースは再スタートすることができます。 もし再スタートできない場合、ポイントは半分となります。

ケースC: 計画してあったレース距離(終了ラップ数を切り上げて)の75%以上の場合、カートは直接、"Parc Ferme"に導かれ、レース中断サインが出されたときの、レースリーダーがラインを横切った最後の周でフィニッシュしたとみなされます。 ポイントは通常通りとなります。


再スタート(Qualifying heat 及び Final phase における)
カートへの作業は、"Servicing Park"でのみ許されます。 パーツ(シャーシ/エンジンのものであると確認されたものに限る)の交換は許されます。 給油は許されます。
ケースA: 周回した周が2ラップより少ない場合、(FIA-CIK General Prescriptions に従い)赤旗が提示された後、30分以内に再スタートが行われます。 新しいレースの距離は、オリジナルのレース距離となります。 最初のスタートは無効となります。
スターティンググリッドは、オリジナルと同じになります。
レースが中断されたときフィニッシュラインを通過したドライバーと赤旗が提示されたとき"Repairs Area"にいたドライバーに関しては、オリジナルのカート又はリザーブのカートに関わらず、再スタートすることが出来ます。 グリッドの空いている場所は、あけておかなければなりません。

ケースB: 周回した周が2ラップ以上場合、(FIA-CIK General Prescriptions に従い)赤旗が提示された後、30分以内に再スタートが行われます。 新しいレースの距離は、計画された周回数と消化された周回数の差と同じになります。 レースが中断されたときフィニッシュラインを通過したドライバーと赤旗が提示されたとき"Repairs Area"にいたドライバー(ファイナルフェーズのレースは除く)に関しては、オリジナルのカート又はリザーブのカートに関わらず再スタートすることが許されます。 オリジナルのカートとリザーブのカートが"Servicing Park"からスタートすることが許されます。
グリッドポジションは、レースが中断した周の1周前の順位で決定されます。
中断され、再スタートされたレースのリザルトは、中断したレースのレースタイムと再スタートしたレースのレースタイムの和となります。


Qualifying Heat/Raceのニュートラリゼーション
A) コース長や審査員は、Qualifying Heat/Raceのニュートラリゼーションを決定することが出来ます。 これはコース上に妨害があった場合、ドライバーやオフィシャルに緊急な健康被害があった場合のみ使用されます、Qualifying Heat/Raceをすぐさま止めるほどの必要性がない場合に適用します。

B) Qualifying Heat/Raceのニュートラリゼーションを行うときは、ニュートラリゼーションが完結するまで全てのコーナーポストで黄旗が振られ、黄色地に黒で"SLOW"と書かれた"SLOW"ボードが掲げられます。 ライン上でオレンジライトが点滅します。

C) 全てのカートは、先頭のカートの後ろにつかなければなりません、追い越しは禁止です。 重大な問題でカートが減速したときのみ追い越しは、許されます。

D) ニュートラリゼーションラップの間、先頭のカートは適切なスピードで走行し、その他の全てのカートは出来るだけ間隔を詰めて隊列を整えなければなりません。

E) カートは、ニュートラリゼーションの間Repair Areaに入ることが出来ますが、マーシャルに許可されたときのみコースに復帰することが出来ます。 コースに復帰したカートは列の一番後ろに来るまで適切なスピードで走行しなければなりません。

F) コース長や審査員がニュートラリゼーションを解除するとき、オレンジライトの点滅が消えます。 これは、次にラインをまたぐときにはレースが再開することをドライバーに知らせるサインです。 ニュートラリゼーションされた最後のラップでは、"SLOW"ボードが継続され、黄旗が静止します。

G) このとき、先頭のカートは、適切なスピードで走行し続けます。 コース長や審査員がライン上で緑旗をを振ることでレース再開を示します。 カートがラインを横切りQualifying Heat/Raceのニュートラリゼーションが解除されるまで追い越しは禁止されます。 ラインを通過するときコース長や審査員が緑旗を振っていれば、黄ラインを過ぎてからドライバーはアクセルを踏み込むことが出来ます。 コーナーポストの黄旗と"SLOW"ボードは、下げられ代わって緑旗が振られます。 緑旗は、最大で1周の間振られます。

H) 全てのニュートラリゼーションされたラップは、レースラップとしてカウントされます。

I) ニュートラリゼーションの間にレースが終了した場合、追い越し無しでいつものようにチェッカー旗が振られます。 重大な問題でカートが減速したときのみ追い越しは、許されます。



秤/計量方法
A) 秤は、"Servicing Park"の中にあります。 この秤が唯一の公式に使用され計量に使用されるものです。 秤は、木曜日の朝から使用できるようになります。

B) Qualifying Practice/Qualifying Heat/決勝レース後、ラインを通過したカートは全て計量します。 専門のマーシャル等の助けを借りなければ自身の力で計量場所まで行けなかった場合、ピットに帰ってきたときすぐにその旨を計量官に伝えれば、その重量は有効とされます。

C) Qualifying Practice後、ドライバーとカートは、即座に別々に計量されます。 不可抗力によってドライバーがQualifying Heatや決勝レースの時、計量が出来ない場合、カートのみ計量されてQualifying Practice後に記録されたドライバーの重量を加えてその重量とします。

D) 固形物、液体、ガス状の物、その他の自然界の物を計量の前にカートに付けたり、外したりしてはなりません(車検官がその作業の中で行うことは除きます)。

E) 車検官とオフィシャルのみ計量場に入ることが出来ます。 計量者として認められたオフィシャル以外が入ることは許されません。

F) 車検官の許可無しにカートもドライバーも計量場から出ることは許されません。

G) この計量の規定を犯す者はレース排除の対象となります。

H) 主催者は、Servicing Parkの入り口の囲いの中に一人でカートを秤に載せることが出来るように秤を備えなければなりません。 メカニックは、計量が終わるまでカートに近寄ってはなりません。

I) ドライバーとカートの重量がTechnical Regulationに記載されている重量よりも軽い場合、その結果は、エントラントに書面で告知され、Qualifying Practice/Qualifying Heat/Raceから該当ドライバーとカートは最後の順位として除外されます。

J) 主催者は、秤を校正して正確な数値になるようしなければなりません。

K) 透明プラスチックボトルに入った飲料水は、Servicing Parkに持ち込むことが出来ます。 しかしながら、計量前に頭やレーススーツに水をかぶった場合、1kg追加のペナルティを受けることになります(例Junior145+1=146kgが最低重量)。


フィニッシュ
A) レース終了の目印は、レースをリードするカートが規定周回数を回ったらすぐに出されます。

B) FIA-CIK General Prescriptions による理由を除き、レース終了のサインは、レースをリードするカートが規定周回数を回る前に示されなければなりません、レースは、サインを受ける前のリードするカートが最後のラインを横切ったときに終了したと見なされます。 何らかの理由でレース終了のサインが出されるのが遅れたとしても、正常な状況である場合と同じくレースは終了したと決定されます。 遅れなかった場合でもレース終了は決定されます。

C) レース終了のサインを受けた後は、全てのカートは止まらずに、補助を受けることなく(マーシャルの助けが必要な場合は除いて)、直接"Parc Ferme"に向かいます。 "Parc Ferme"に自身の力でたどり着けないカートは、平常のやり方で"Parc Ferme"へ専門マーシャルのコントロール下で導かれます。

D) フィニッシュというのは、ドライバーが乗ったカートのホイールがフィニッシュラインを横切った時です。


Parc Ferme
A) "Parc Ferme"には、チェックのため選ばれたオフィシャルのみ入ることがで来ます。 オフィシャルの許可無しにその中に何かを持ち込んだりは出来ません。

B) チェッカーフラッグが振られるとすぐに、Parc Fermeのルールがフィニッシュラインから"Parc Ferme"の入り口の間にも適用されます。

C) "Parc Ferme"は、許可されていない人が入ってこれないように隔離されていて充分大きくなければなりません。


Servicing Park
カート1台に1人のドライバーと1人のメカニックが、該当するパスを持って"Servicing Park"に入ることができます。 "Servicing Park"の中には、いかなる液体も持ち込んではなりません(飲料水として透明のプラスチックボトルに入った水は除きます)。


最終順位
最終順位は、プレファイナルの順位とファイナルの順位として示されます。


エントラントへの指示と情報
Qualifing Practice/Qualifying Heats/ファイナルフェーズの結果と順位は、オフィシャルの裁定も含んで、公式掲示板に公表されます。


Incident(紛争)
Incidentとは、一人又は複数人(コース長によって審査員に報告されたり、審査員によって記されていたり、コース長によって課題として報告されたドライバーの行い)が関係する申し立てを意味します。
対象:
- FIA-CIK International Sporting Codeが適用されるレースの中断を引き起こした者
- Sporting Regulationや法典を破る者
- ジャンプスタート
- 旗の指示を尊重しない者
- 一人又は複数人がミススタートする原因になった者
- クラッシュの原因となった者
- 他のドライバーをコース外に強制的に出した者
- 正当な追い越しをしているドライバーを不当に妨害した者
- 追い越し中、他のドライバーを不当に妨害した者

コース長のレポートやリクエストを判断することは、審査員の責務です、一人又は複数のドライバーが関係する場合(FIA-CIK International Sporting Code参照)、彼らは審査員の許可無しにサーキットを離れることはできません。

ドライバーがクラッシュやIncidentに関係していて(FIA-CIK International Sporting Code参照)、レース後30分以内に審査員によって告知されている場合、当該者は、審査員の許可無しにサーキットを離れることはできません。

審査員は、Incidentの原因となったドライバーに10秒のペナルティーを与えることができます。 Incidentが、Qualifing Practice中のものであれば、当該ドライバーがそのセッションで記録した上位3番目までのタイムをキャンセルするでしょう。 しかしながら、それがきわめて自然なことと考えられるならば、審査員は、10秒ペナルティに代えて、FIA-CIK International Sporting Codeのペナルティーの等級に照らし合わせて決定を下します。


抗議と控訴
A) 正統な抗議は、エントラントに認められます。 彼らは、コース長又はその代理人にQualifing Practice/Qualifying Heats(セカンドチャンスヒートを含む)の結果が公表されて30分以内、ファイナルフェーズのレース結果も同様に発表されて30分以内に書面で提出しなければなりません。 彼らは、Supplementary Regulationに記載されているASNによって決められた料金を添えなければなりません。供託金は、オーガナイズするASNの貨幣又は、US$かユーロいずれかで支払われます。

B) コース長かその代理人が不在の場合、審査委員長か審査員の誰かに提言しなければなりません。

C) 供託金は、抗議が適正と判決が下されれば返金されるでしょう。 FIA-CIK International Sporting Codeに記載されている条項に従い、審査員の判断に対する控訴も可能です。


罰金
オフィシャルの命令に敬意を払わなかった、エントラント、ドライバー、アシスタント、オーガナイザーには、罰金が科せられます。 罰金は、審査委員会の決定により主催国のASNに納付されます。

全ての罰金は、決定のあと48時間以内にホスト国のASNに払われなければなりません、しかしながらその額が
Euro600又はそれ以下の場合は、すぐその場で払われなければなりません。

ROTAXは、審査委員会の決定によりイベント除外を言い渡された選手に対して招待した事にかかった費用を請求する権利を有しております。


表彰式
ファイナルで3位、2位、1位になったドライバーは、順々に表彰台に上がらなければなりません。 優勝ドライバーの国歌が斉唱され、上位3位までのドライバーの国旗が掲揚されます。 3人は、表彰式中、レーシングスーツ(各国の色)を着用しファスナーを上まであげていなくてはなりません。 RMCGFのオーガナイザーより帽子が提供されれば、それを表彰式中、着用しなければなりません。 ROTAXとそのスポンサーの、広告、宣伝、公開のために撮影(ドライバーの名前と写真を含む)に合意しなくてはなりません。


エントリー料
RMCGFのエントリー料は、無料です。


カート、レーススーツ、ヘルメットにおける広告
スポンサーに関する決まりに関しては、CIK-FIAスポーティングコードと一般的な規定に従うものとします。
自発的な協力をお願いします。


安全装備
ヘルメット、グローブ、リブプロテクター、レーシングシューズ、レーシングスーツは、FIA-CIK Technical Regulationに適合していなければなりません。


消化器
競技者は、ASNが推薦する以上の能力の消化器を用意することを義務づけられます。