ROTAX MAX EVOエンジンに関しまして テスト結果と今後の方針のご報告 最初のEVOエンジン(Senior)が入荷しましたのでランダムに抽出して、瑞浪サーキット、中九州サーキットでテストいたしました。 御協力いただいた皆様には深く感謝いたします。 順次、他のサーキットでもテスト/試乗を行っていただく予定でございます。 EVOエンジン、従来エンジン、従来エンジンにコンバージョンキットを様々に組み合わせた仕様を比較いたしました。 エンジン本体に関する違いは各々のエンジンの状態を考慮しても全く性能差は有りませんでした。 特筆すべきは、EVOエンジンは慣らし直後の硬さがあまり感じられず、改良点の一つを体感することが出来ました。 キャブレター、イグニッション、排気バルブのコンバージョンキットを従来エンジンに各々取付けた比較でも、 従来エンジンと比べてラップタイムでの差を見いだすことは出来ませんでしたが、 新しいキャブレターが取付けられた場合は、ピックアップの向上が明らかに認められ、繊細なアクセルワークを必要としなくなります。 ラップタイム的には、同じですがそのタイムがより簡単に出せる可能性があります。 排気バルブに関しては、決められた回転数(7900rpm又は7600rpm)でデジタルに開閉するので、 アナログ的に開閉を制御する従来の排気バルブとは、セッティングに於いて違いが出るようですが性能的な違いを見いだすことは出来ませんでした。 マフラーに関しても新品と中古という違いがあるため厳密な比較ではありませんが、どちらが優位であるという結論は出せないレベルでした。 新型マフラーは取付方法が改良され耐久性が向上しているようです。 以上のテスト結果を踏まえて2015年のRMCレースでは、以下の様なルールを設けることと致します。 *Seniorクラス、Mastersクラスに関しまして、EVOエンジン及びコンバージョンキット(ハーネス、排気バルブ、マフラー)の使用を開幕戦より可能と致しますが、 新型(XS)キャブレターのみレースでの使用は、4月1日以降のレースから認めるものとします、 ROTAX社からの供給状況、ドライバー/エントラント様の御意見を考慮して前後する可能性があります。 *Juniorクラスに関しましては、テスト機材が到着しテスト確認後に早急に御報告させていただきます。 大変 御迷惑をおかけしますが、何卒、宜しくお願い致します。 株式会社栄光 代表取締役 松堂 栄誠 |